暇潰し編について

むーん。


梨花について
 こいつが超人だと、俺の前提ではどうにもなくなるなぁ……。
▼予言(?):ダム計画が無くなること


「……沈みませんよ。ダム計画なんて、必ずなくなっちゃいますのです」
「……………赤坂は、……この村が沈んでしまうと、…思っていますか?」
「………………………沈んでほしくなんか、ないよ」
「……沈みませんよ。ダムの計画はもうすぐなくなりますですから。」
「……………もうすぐ、…………なくなる…?」
「……はい。…なくなりますのですよ。」
「どうして、………そう言い切れるんだい?」
「……それはなのです。……………………」
「……………赤坂が何をしてもしなくても。…ダム計画は今年で終わりになってしまうのです。もう決まっていることなのですよ」
「………………どうして、そう思うんだい? 何か確信があるなら、私に教えてくれないかい…?」
「……だって。」
「…だって…?」
「……決まっていることなのです。…他に言いようがないのですよ…?」
「…き、………決まっているって………言ったって…………」
 斜体の部分は赤坂のセリフ。


・この時点で誘拐犯=雛見沢側と大臣との交渉、つまりダム計画の無期限凍結と大臣の孫の解放というカードの切り合いは終わっているものと思われる。
梨花がこの事をどうやって知り得たのか?
 →お魎の言っている事から察知した?


▼予言(?):赤坂への警告(ダム計画が無くなること、の直後)

「……赤坂」
「…………何だい?」
「……………………東京へ帰れ」
「…………あなたはさっさと東京に帰った方がいい。……でないと、ひどく後悔することになる」
「それがあまりにもみすぼらしくて、気の毒な姿だから。……今のうちから警告してあげているのです」
「………どうして、……私が後悔することになる……と?」
「……………いちいちうるさいな」
「……あなたの親は、あなたが赤信号の横断歩道の真ん中にいる時、どうして危ないのかを全部説明し終えるまで、あなたの手を引っ張らないの? 引っ張るでしょう? まず歩道まで連れ戻してから、なぜ危険なのかを説くでしょう? ………つまりはそういうこと」
「…………………警告はした。…勘違いしないでほしいのは、…私があなたを嫌いだからこういうことを言ってるわけじゃないってこと。………死んでもいい人に、危険なんかを教える必要はないのだし」
「………君は………誰だ。……梨花ちゃんじゃ、……ない」
「……ん? ………くすくすくすくすくすくす…!」
「………赤坂の怖がり。……くすくすくすくすくす!」
斜体の部分は赤坂のセリフ。


梨花は赤坂が東京から来た人物である事をどうやって知り得たのか?
 →お魎の言っている事から察知した?
 →園崎の会議を聞いていた?
梨花は何故赤坂に接触したのか?
 →外から来る人間に興味があった。
  →自分が死ぬ事も含めた「予定」にとってイレギュラーとなり得る人物に対してはなるべく接触し、「予定」のブレイクスルーを望んでいるのではないか。
梨花は何故赤坂に「警告」したのか?
 →赤坂の末路が気の毒だった/赤坂をそれなりに気に入った/自分を救ってくれる可能性があるので生かしておきたい のいずれか、あるいは全てではないか。
・この「警告」は何を意味するのか?
 →雪絵の死を警告している?
  →雪絵の死は事故では無く他殺で、誘拐犯周辺による犯行である可能性。
   →死亡当時及び赤坂自身によるの捜査・検証では、他殺を立証出来なかった。
  →ただ、ダム計画の凍結と人質の解放も決まっている段階で、わざわざ大局に影響しない捜査員の行動に釘を刺すだろうか?


 →雪絵の死では無く、赤坂自身の死を示していたのでは無いか? この発想の根拠は以下の会話から。

「…………赤坂が、生きてこの村を出られる確率は、決して高くありませんでした」
「………………………」
「…ボクは赤坂に死んで欲しくはないので、生きて村を出ることが出来てうれしいです」
梨花ちゃん。………最初っから、…私の正体は知ってたんだろ…?」
 少女は無言だけれど、しっかりと頷いて見せた。
 →赤坂の死に対する警告であるなら、電話線を切ったのは何故?
  →梨花が雪絵の死を知っていて、電話線を切ったのが梨花で、今の時点で赤坂に雪絵の死を知らせたくなかった、という前提だが……。


▼予言(?):雛見沢連続殺人事件、および自身の死について。

「私ね。………………あと何年かすると、殺されるの」
「…梨花ちゃんが……? ……どうして…、」
「……………とても不愉快なことだけど。……それも多分、決まってることなの」
「決まっているって、…誰がそんなことを決めるんだい?!」
「それを私も知りたいの」
「…………ここは、人の命を何とも思わない連中でいっぱいです。………これを伝えても、何も変わらないかも知れないけど。でも、…死という月を映す水面を掻き消すためなら、小石を投じることもあるかもしれない」
「………………来年の今日。…そう、昭和54年の6月の今日。ダム現場の監督が殺されます」
「……………え…………?」
「…こ、………殺されるって、…………どうして……」
「……恐ろしい殺され方をした後、体中をバラバラに引き裂かれて捨てられてしまいます」
「バ、………バラバラ殺人………、」
「…その翌年の昭和55年の6月の今日。………沙都子の両親が突き落とされて死にます」
「……あるいは、事故というべきかもしれない。……不幸な事故」
「そして、さらにその翌年の昭和56年の6月の今日。…私の両親が、殺されます。
 そしてさらに翌年の昭和57年の6月の今日。沙都子の意地悪叔母が頭を割られて死にます。
 そしてさらに翌年の昭和58年の6月の今日。……………あるいはその数日後か」
「……私が殺されます」
「全ての死が予定調和なら。………最後の死もまた予定の内なのでしょうか。……でも、ならばこれは一体、誰の予定なの…?」
斜体の部分は赤坂のセリフ。

 この村は、人殺しや、人の命を何とも思わない奴らでいっぱいだ。
 昭和57年までの死は、この村の誰かの仕業と思っていい。
 起こる全ての死は、この村を支配する奴らの都合による予定と思っていい。
 でも、それでは昭和58年が説明できないのだ。
 最後の死は、奴らの都合であるはずがないのだ。
 奴らは人の命など、何とも思わない。
 奴らは目的を達する為の障害は、何であれ取り除く。
 そして奴らの目的は、最後の死を否定しているのだ。
 だから、最後の死だけは、奴らと無関係なのだ。
 でも、最後の死は必ず、ほとんど、おそらく、例外なく、起こる。
 多分、きっと、恐らく。
 最後の死は、ハンカチか何かで口を塞がれ、意識が遠くなって。
 二度と意識を取り戻せないという慈悲深い形で行われる。
 これは一体、誰の予定……?
これは梨花の思考と思われる、が……。


梨花がこの事をどうやって知り得たのか?
 →お魎の言っている事から察知した?
  →“起こる全ての死は、この村を支配する奴らの都合による予定と思っていい。”
 →“最後の死”というのは梨花の死を指すのだろうが、これは“でも、それでは昭和58年が説明できないのだ。最後の死は、奴らの都合であるはずがないのだ。”ということから、「この村を支配する奴ら」によるものではない?
  →だとすれば、どうやって知り得たのか?
   →わからん。
・これが何者かによる「計画」だとして、この時点で雛見沢にいないレナや圭一はイレギュラーな存在になるということだね。


梨花の死に様

「死体は神社の境内、賽銭箱の脇でした。……もっとも、シメたのは他の場所でしょうねぇ。全裸で裸足。足の裏は汚れてませんでしたから」
「……………性的な変質者の犯行?」
司法解剖の結果、性的暴行の痕跡は認められませんでした。
……わかったのは、薬物で昏睡させられてから、あの場所へ運ばれ、腹部を切開、開腹。意図的に臓器を引きずり出して、四方に散らして見せました」
「…………昏睡? …では、開腹は死後ではなく?」
「………………」

「……この死に方ですが、…どうも単なる猟奇趣味ってわけじゃないみたいなんです。……と言いますのはですねぇ、…雛見沢村はかつて鬼が住んでたって話は、以前もしましたよね?」
「ん………、そんな話も…聞きましたっけ…」
雛見沢村のお祭りの『綿流し』ってのはそもそも、……ワタ流し、つまり、臓物流しから転じたものらしいんです。……何でも、人食い鬼たちが、犠牲者をバラして、内蔵を川に捨てた…というところから転じたらしいんですよ」
「………つまり、……雛見沢村においては、内臓を引き摺り出すことに、宗教的な意味があったと?」
「…………。で、……雛見沢村の昔話によるとですね。…人食い鬼と人間が仲良くくらすための調停者として「オヤシロさま」という神さまが降臨している…ってことになってるらしい」
「…確か、…古手梨花は、そのオヤシロさまの生まれ変わりだと言われてるんでしたね?」
「えぇ。ですから、…その現人神である古手梨花を、開腹して殺すのは、村の信仰に対するこれ以上ない冒涜行為と言えるわけです」
「………信仰への冒涜。…それはつまり、…オヤシロさまへの冒涜、ということですね?」
・園崎がらみ(魅音とか)なら例の地下室でやるはず?
・この梨花の死に様は、園崎式拷問および綿流しの儀式とは相違点がある。
 →祟り殺し編:梨花の死体発見前後より

 ……………梨花ちゃんは、……全裸だった。
 ……仰向けになって、大の字になって倒れていた。ガラスのような瞳が、……ただぼうっと…空を見上げていた。
 ……そして…そして……………、…ああぁああぁあぁぁああぁ………。
梨花!! 梨花! 梨花ぁああぁああぁあぁあ!! わぁああああぁぁああ!!」
 沙都子がその場に泣き崩れる。
 ……それでも、…親友の遺体の近くに、…近づけずにいた。
 …………カラスがゴミ袋を割いて、…中身を…、例えば、…リンゴの剥いた皮なんかを引きずりだして…散らかして…。
 ……いや、…いや、…カラスに……そんなことできるものか…。うぐ、…ぉ…、
「ぅおえぇぇええぇええぇええぇえ…ッ!!!」
 俺はその場に…たまらず嘔吐する。
 ……酸っぱい味がして、…苦い味になるまで、吐いて吐き続けた…。
 ……梨花ちゃんは、…………は、…………、0……。
 ……は、………。
 …………。
 …………は、……腹…、…を、………。
 …縦に…がっぱりと引き裂かれて…こじ開けられてるんだッ!!!
梨花ああぁああぁああぁあぁあ!! うわあああぁあああああぁあああぁあッ!!」
 カラスに…こんなこと出来るもんか!!
 …そして…開かれた腹から……ぅぐ…ッ!! ……ぐ、………………内臓、とか、……ちょ、…腸が……引きずり出されて、…………まるで、……散らかしたままにされた……子供のおもちゃかなんかみたいに…ッ!!
 信じられない光景に……頭が酸欠を起こす。
 ……視界が色彩を失い、…ガンガンとした頭痛と……眩暈……、……そして、…吐き気……!!
 まるで……悪夢のような…儀式めいた虐殺のあとだった。
 ……誰かがどこかで梨花ちゃんを殺して……ここに運び、……大の字に寝せてから……、…は、……腹を裂き、………腸を……引きずり出したのだ…………。
 腹からは赤や桃色の臓器があふれ出し、……腸が、…面白半分のように…四方、八方へ……散らされて………。
 ……辺り一面は……赤黒い血の海…。カラスの羽がいくつも、その海に散りばめられていた。
 血の海を歩き、足に血を付けたカラスたちが残した…血の足跡が……梨花ちゃんの全身に…いくつもいくつも残っている。
 ……その禍々しい跡が……一層、この儀式めいた異常殺人を際立たせた…。


 →TIPS:検死初見コピーより

 検死の結果、被害者は以下に従い殺害されたと思われる。
(1)拘束具で全身を拘束
 抵抗時に出来たと思われる傷痕から、ロープ等でなく、拘束を目的とした専用の拘束台に拘束したものと推定。
 両手各指の関節への拘束が特に厳重であるのが特徴。
 形状その他から推定して、特注品もしくは自家製である可能性が高い。
(2)両耳・鼻を鋭利な刃物で切断
 拘束跡その他から推測して、切断する人間の他に少なくとも1人以上の、被害者の首を押さえつける人間がいたものと推定。
 使用した刃物は複数の可能性があり、その内のひとつは鋏である可能性が高い。
(3)両手の指を五寸釘で貫通
 両手の各指に対して、各関節毎に1本、計30本の五寸釘で打ち抜いている。
 遺体の指は20センチ四方の板に打ち付けられており、この板は拘束台の一部である可能性が極めて高い。
 またこの拘束台が、そもそもこの行為を行なうために用意されたものである可能性がある。
(4)腹部切開、及び内臓の切除
 腹部の切開に当たっては、鋭利な刃物で医学的手法に基づき開腹した可能性がある。
 この段階では被害者の生命にはまだ支障はなかったと推定。
 その後、切開部より内臓各部位を分解、切除。その過程で被害者は死亡したものと推定される。


 →綿流し編:祭具殿内部にて

 何に使うのか理解できない面白みのない形をした道具の群が…!突然、意味を持った形になり……思わずうめき声を漏らしてしまう…。
 それは始め、ノミやカンナなどの大工道具のように見えていた。…だが…!よく思い出せば…!こんな道具類の写真を見たことがある。
 …それは確か…日本史の教科書に出てきた。
 そう、………解体新書を紹介したページでだ。
「こういうのはね。医学の本場、ドイツの文献の方がリアルに掲載されてるわよ。」
 これは…大工道具なんかじゃない。…この歪な形をした道具類は…解剖道具なのだ。
 江戸時代に、西洋医学を研究するため、処刑場の罪人の死体を解剖したという話は誰でも知ってる。
 その時に使った解剖道具の図解は、副読本なんかに載ってたりする。……この壁に掛けられているものは…まさにそれらによく似ていた。
「もっと怖い言い方をするなら、調理道具と言ったところかしらね。…くすくす。」
 鷹野さんは唯一の灯りであるランタンを持って、壁に沿って先導していく。
 …唯一の灯りを持っているのだから…好む好まざるに関わらず、鷹野さんについて歩くしかない。
「…ほら。」
 鷹野さんが照らし出す先には、見るものを威圧しそうな鎖のとぐろ。
 それ自体は大して珍しいものではなかったが……その先々に、明らかに拘束をイメージする、蝶番で締められるようになった鉄環が付けられていた。
「け、…圭ちゃん、……あれ。」
 肩をぶつけてきた詩音が指差す先には……はっきりと人型と見て取れる形をした…拘束台が立てかけられていた。
 背筋が凍りつき……、凍ってシャーベットのようになった血液が背中を登ってくる。
 各関節を、鎖や鉄環で拘束する仕掛けがいくつも取り付けられ…、まるで、その拘束台が次なる犠牲者を求めて、両手を広げて覆いかぶさってくるかのようだった…。
「多分、…まな板じゃないかしら。犠牲者を拘束してこの台の上でお料理をしたんだと思うわね。」
 まな板という言葉にぞくりとする……。
 目を凝らすと……確かに、包丁のようなノコギリのような、そんなどす黒い切り傷が、幾重にも刻み付けられていた…。
 それはこれ以上ないくらいに明白な、使用の痕跡。
 …この道具が、見掛け倒しではなく、本来の用途に沿って使用されたことを示す証なのだ。
 こんな拘束台で厳重に拘束されたら…身動きひとつ取ることなどできないだろう。
 …そんな無抵抗な腹に……あそこに並んでいる…あまりに物騒な調理道具の刃を突き立て…、…その腹を裂き、腑分けをしたと言うのか……?
「……話には聞いてたけど……、………すごい………。」
 詩音はここに入る直前、中のものは大体想像がついていると言っていたが…、それでも想像を超えているようだった。
「まだまだあるわよ。…どう? 蝋人形館より面白いでしょう。」
 鷹野さんは、初めて訪れるおもちゃ屋のような、そんな嬉々とした表情を浮かべていた。
・園崎式=綿流し儀式のやり方では、内蔵は開腹後切除する。一方、祟り殺し編と暇潰し編での梨花の死体には、内蔵は残っているのだ。


梨花を殺したいのは誰?
 →オヤシロ様を排除したい人物……オヤシロ様を恐れている人物?
  →オヤシロ様を極端に恐れていると言えば……レナ、ではあるんだが……。
   →梨花が死ぬと明示されている祟り殺し編、暇潰し編では、梨花が死ぬ日までレナは物語から退場していないのは確かだけど。
 →結局まだわからん。


●雛見沢大災害
▼雛見沢大災害は天災か? 人災か?
・人災である場合、誰が何のために?
 →圭一が鬼ヶ淵にバイクを放り込んだから、か?w
・天災である場合、まぁ仕方ない。


▼雛見沢大災害はイレギュラーな出来事か否か?
・祟り殺し編で初出、暇潰し編でも発生。鬼隠し編綿流し編では言及無し。
・天災なら誰も予測出来ないので、イレギュラーもへったくれも無い。(ある意味イレギュラーか)
・人災であるならば、発生日に引き起こした当事者が生きている場合に発生することになる。
 →鬼隠し編で発生日までに物語から脱落しているのは圭一、魅音、レナ
 →綿流し編で発生日までに物語から脱落しているのは圭一、魅音、沙都子、梨花、お魎、村長、詩音
  →これだけだと圭一か魅音……やっぱり圭一が鬼ヶ淵にバイクを(ry


梨花が予知能力なり何なりを持っているとして。大災害を予知出来なかったのは、梨花の死後に発生するものなので、そこまでは予知できなかったとか何とか。そんな感じで。ただしこの話は俺の前提から外れるので、余談。


●大石
▼祟り殺し編とは異なり、生き残った大石
・祟り殺し編では大石・熊谷両名が行方不明だが、暇つぶし編では熊谷だけが行方不明。
 →「あの日、どういうわけは私、お腹をひどく壊しましてね。…外回りは遠慮しちゃってたんですよ」


●入江
▼やっぱり自殺(?)する入江
・入江は睡眠薬による死。(自殺、とされている) これは祟り殺し編と変わらず。


※思いついたらまた追加するよ。