観戦 2008 JAPANCUP CYCLE ROAD RACE

http://www.japancup.gr.jp/
chihayaさん、Braveoneくん、ギニとで宇都宮まで行って「ジャパンカップサイクルロードレース」を見てきたよ。
長いので畳むよ。

ジャパンカップとは

ジャパンカップUCI国際自転車競技連合)の格付けではマレーシアの「ツール・ド・ランカウイ」、中国の「ツアー・オブ・チンハイレイク」と並ぶオークラス(Hour Class)という(たぶん)最高位の序列で、ブイグテレコムリクイガス、ランプレ、クイックステップという世界トップチームをはじめ、国内外のプロチームが参加する国内最高峰のロードレース。
ツール・ド・フランスという、自転車に興味が無い人でも聞いたことくらいはあるだろうという(俺がそうだった)世界最高峰のレースに参加しているチームが走るのを生で見られる機会なんてそうそう無いだろう! というわけで行ってみることにした。

観戦バスツアー

公式ページを見ていたらそんなものがあるらしい。本戦がある日曜のみの日帰りコース、8,000円。内容は貸し切りバスで東京、新宿、大宮の各駅から会場まで行って自由観戦→各出発駅へリターンというもの。往復の手間を丸投げできるならこの値段でもいいや、と申し込み。新宿がいっぱいだったので東京駅発で。出発は朝6:45w 前日がヴェルタニアのファイナル最終回なので、しんどいことになりそうな予感がしていた。

予感的中

土曜に参加したヴェルタニアのファイナル最終回は、朝9時集合で終了が23時半過ぎ。会場にそのまま泊まって、始発で集合場所へと向かったのであった。

Braveone危機一髪

集合時間少し前。chihayaさんと合流。だが集合時間を過ぎてもBraveoneくんがやってこない。ギニがメールすると……そのメールで起きたというw
バス出発時間の割とギリギリになって、肩で息をするBraveoneくん到着。いや、間に合って良かった。

バスの中では

スーパー爆睡タイム。

会場到着

数時間後、宇都宮市森林公園に到着。道中の記憶まったく無しw
会場内は既に人がたくさん。あちこちのブースを見ながらとりあえずステージが見える方へ。途中でバッソリクイガス所属。超有名選手)のサイン会の列がちょうど出来るところに出くわす。

イヴァン・バッソ

ツール・ド・フランスで7年連続総合優勝という偉業を成し遂げた選手、ランス・アームストロング。ランスの引退後、彼に取って代わるスター選手の一人と目されていた。が、大きなドーピング疑惑の渦中の人となってしまい、しばらくレースの場には姿を現さなかった。
出場停止処分が明け、リクイガスの一員として復帰第一戦となるのがこの2008年ジャパンカップ

とりあえずメシ

サイン会の列はスルー(ちょっと後悔)し、ステージで行われているスタートサイン(出走前、選手リストに署名を行う)を見つつ屋台の方へ。折からの曇天で雨が多少パラついたりして不安もあったけど、結局天気はそのままだった。
あれこれ買い込んで、赤川ダムのほとりでとりあえず腹ごしらえ。出走直後の選手たちが一応見えたけれど、やっぱり近くで見たいということで移動開始。

補給地点そば

スタート地点すぐ後くらいの場所。道の横のコンクリ上に陣取って観戦。梅丹本舗GDRの福島、地元出身・アンカーの柿沼、スキルシマノの野寺という日本人選手3人が先頭を走る逃げ集団を形成。そこから少し離れてメイン集団が疾走。
いやあ、当たり前なんだが早い! 超早い! あっという間に目の前を通過していくよw
このあたりで3周分くらい見てまた移動。

鶴カントリークラブそば

次はコース終盤の上り地点に陣取ってみた。これまたあっという間に通過して、スタート地点への下りへとすぐに移行していく。

ロードレース

ロードレースというのがどんな勝負なのかというのを、見に行く前に少し調べてみた。
ジャパンカップは1日の行程で終わるワンデイレース。個人優勝とチーム優勝があって、個人優勝は各チームのエースが狙いに行く。
チームはエースを勝たせるためにレースを組み立て、各選手は割り当てられた役割を的確にこなす事が命題となる。エース以外の走りも見所というのが面白いなー。
で、各選手の力量はもちろんのこと、チームごとの戦略が非常に重要で、刻一刻と変化して行くレースの局面に対応しなければならないのだそうな。
展開としてはスタート直後に先行する少数の選手で構成された逃げ集団と、それを追う大多数の選手が形成するメイン集団に分かれ、レース後半にメイン集団が徐々に詰め、そこから再び飛び出した選手たちによるトップ争いが行われる、という感じらしい。

で、これまでの展開

日本人3人の逃げ集団が相変わらず先行。メイン集団とのタイム差を3分30秒くらい稼いだけれど、これが徐々に詰められる。
メイン集団の頭を固めるのはリクイガスとランプレの両チーム。

レースが動く

8周目を見送り、そろそろゴール付近に移動すべえかと思った9周目。ここでレースが大きく展開。
メイン集団のペースが上がり、逃げ集団の中で遅れを取り始めた柿沼を飲み込む。福島、野寺も逃げ切れず集団に飲まれた後、アンカーの山本がメイン集団から飛び出すも再び飲まれる。

ゴール付近

ゴール手前の林の中に陣取り、ステージでの実況を聞きつつ最終周を待つ。その間に先頭はリクイガスバッソ、アニョリ。2005年のジャパンカップ覇者、ランプレのダミアーノ・クネゴクイックステップジョヴァンニ・ヴィスコンティという4人に。

最終周

アニョリとヴィスコンティが離され、バッソクネゴの一騎打ちと思われたところにヴィスコンティが再び追いつき、この3人による優勝争い。最終コーナーをトップで回ったのはバッソ。しかしその直後にクネゴヴィスコンティが差し、優勝したのはクネゴ
2位ヴィスコンティ、3位バッソ。そこから1分ほど遅れて後続グループが次々とゴールしていった。

表彰式

けっこう近くで見られた。復帰直後を優勝で飾れなかったバッソは、3位でもニコニコと嬉しそうだった。
よく考えてみればブランクがある復帰直後の状態で、ある程度コンディションの整った選手たち相手に3位をもぎ取るってのがやっぱスゴいのか。本人も手応えを感じてたのかな。

その他の結果

チーム優勝はリクイガス。2位ランプレ、3位クイックステップ
山岳賞は柿沼、野寺、福島。
アジア最優秀選手賞はスキルシマノの土井。
U23最優秀選手賞はアンカーの福田、という結果。

撤収

表彰式を最後まで見て、帰りのバスの集合場所へ。時間が少しあったのでメーカーのブースを少しみたりしつつ移動。
バッソサイン会の列はものすごいことになっていて、こりゃ朝並んでおけばよかったと思ったw

帰りのバスは

スーパー熟睡タイム。

打ち上げ

東京駅に帰ってきた後は、品川まで移動してアウトバックで肉食。
ハロウィン期間で店員さんがみんなコスプレしてたよ。

感想

いや、レースがこんなに面白いとは思わなかったなー。
周回レースだから展開もそんなに無いのかと思ったけど、前半から中盤でも逃げ集団とメイン集団のタイム差がけっこう変化したり、メイン集団がだんだん団子から縦長になっていったり、メイン集団の先頭争いとか、見所はいくらでもある感じ。
あと文字通り目と鼻の先を選手が走っていくので、迫力たっぷり。世界のトッププロ選手の走りをこんなに間近で見れちゃっていいの? って感じ。これは来年も行かざるを得ない。
個人的に好きなチーム、ハイロードとガーミン・チポレが来てくれたりすると最高なんだけどなー。