「瞬撃のヴァルキリィ/深見真、日下こかげ」

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瞬撃のヴァルキリィ (ファミ通文庫)

瞬撃のヴァルキリィ (ファミ通文庫)

「アフリカン・ゲーム・カートリッジズ」がファースト・コンタクトであり同時にマストである自分にとって、深見真に期待しているものは以下の通りだ。

・強くて美しい女(おおむねレズビアンだ)
・銃撃戦
・セックス&バイオレンス
・青臭いが信念と正義を胸に抱いている人物

そして「ブロークン・フィスト」シリーズを読んで加わったものが

・格闘技(実在、オリジナル)

さて、最新刊「瞬撃のヴァルキリィ」には、これらのうちどのくらいの要素が含まれているのか?
レーベルのマスコットキャラが主人公ということで無理が利かなかった「フジコ」シリーズや、今ひとつ煮え切らなかった「パズルアウト」を経ての新刊である。期待と不安がないまぜになりながら手に取り、読んだ。

結論としては、上記のものが殆どあった!
無い物は、露骨なセックス描写くらい。

その代わりにあるものは荒廃した近未来という世界。「アフリカン〜」のそれよりも更に物語的、言うなればレーベル受けしそうなゲーム的近未来だが、これは個人的に大好きなジャンルなので大歓迎だ。

そしてガール・ミーツ・ガール。これだ。
これがこの「瞬撃のヴァルキリィ」で最も好きな要素でもあり、いつかストーリーの骨に据えて書いて欲しいと思っていたことだった。

「瞬撃のヴァルキリィ」は、自分が深見真に期待していた殆どのものと、それ以上のものが入っていた。
こんなに嬉しいことは無い。