kill"G"

※虫ネタ注意※
日曜、BLOSSOMの帰りのこと。階段の踊り場のところでG発見。とりあえずは放っておいたのだが、禍根を断つため殺すことにした。
俺は霧吹きを手に玄関を出る。こいつの中身はカビキラー。元々の容器のスプレー部分が壊れたため、霧吹きに移し替えたものだ。そしてカビキラーは下手な殺虫剤よりよっぽど効くという話だ。それを試してみる時が来た。
踊り場に行ってみると、ヤツは隅の方でジッとしていた。今なら目をつぶっていたって当たる。霧吹きのハンドルを握り込むと、消毒剤臭を放つ液体が狙い過たず目標に浴びせかけられる。
ヤツの反応は極めて平凡で、連中の多くが殺虫剤の類を噴霧された際に取るリアクションを取った。普通に走り出したのだ。そこまでの即効性は無いかと軽い失望を覚えた俺だったが、偏差射撃の要領できっちり2回、カビキラーを直撃させた。
するとどうだろう。3度目の直撃を受けてひっくり返ったヤツは、足をバタつかせてその動きを止めたのだ。効いた!いや、効く。これは効く!過去の経験から言って、殺虫剤の場合は何度も何度も噴霧せねばヤツの動きは鈍らず、その動きを完全に止めるまでには結構時間がかかるものだった。だが、カビキラーはたったの3度の直射でその動きを止めた。ピクリともしない。更に1回、2回と直撃させるも、リアクションは全くない。死んだように見える。
念には念を入れるという意味と、床に撒かれたカビキラーを流すという意味もあり、俺は更に熱湯を投入することにした。ヤカンにたっぷり水を入れ火に掛ける。沸いたら片手鍋に移して再び現場へ。ヤツは腹を見せたまま、動きを止めた場所から全く動いていない。まずは直接熱湯をかけた。当然、全く動かない。殺しきった、と言っていいだろう。片手鍋が空になったら戻って熱湯を補給し、今度は排水溝に死骸を流し込むようにし、更に床のカビキラーを流すようにする。ヤツの死骸は排水溝に落ち、カビキラーはすっかり熱湯によって流された。その結果に満足した俺は、揚々と家に戻ったのだった。


カビキラーはなぜ連中に効くのか?疑問に思った俺は調べてみた。
ホームページに載っているカビキラーの成分には「次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム(0.5%)、界面活性剤(アルキルアミンオキシド)、安定化剤」とある。更に各成分に関して軽く調べると、効きそうな要素としてはだいたい以下のような感じらしい。


・次亜塩素酸塩:殺菌作用
水酸化ナトリウム:タンパク質を腐食する
・界面活性剤:体表の油を分解し、気門から水分が侵入して窒息する


こう見ると界面活性剤が一番効いている要因のような気がするけどどうなんだろうかな。まぁとりあえず十分な効果があることはわかったので、次の機会(無いに越したことはないが)にも用いることにしよう。