ロヴがフェルゲンにポカールを取りに来た時の話。
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この世の終わりを告げるような咆吼と、建物の崩れる音が玉座の間に響き渡る。火竜の姿を見ただけで絶命する従者。王を守る間もなく瓦礫の下敷きとなって死んだ騎士。運良く瓦礫を逃れても、路傍の小石か雑草のごとく、竜の歩みに蹴散らされる貴族たち。
ヘルマンは静かにロヴレンドを見据え、ゆっくりと立ち上がる。
「控えよ下郎」
老王の口から出た言葉は、悲鳴でも命乞いでも誰何でもなかった。聞き及ぶヘルマンという人間の風聞からして、このような言葉が口から出ようとはロヴレンドも思ってもいなかった。既に曖昧の境地にあったこの老醜の人間の意志が、今まさに若き獅子であった時代に遡っているなどと、一体誰に想像できようか?
ヘルマンは外套を脱ぎ捨て、ソードステッキの刃を引き抜いた。
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まぁあれだ、次の瞬間怒り狂ったロヴのブレスで一瞬にして黒こげ、丸呑みにされるのはルールブックにも書いてある通り。
今日シグルイの最新刊読んで思ったことは、このマンガ読む前にキャンペーンの第一部やってて本当に良かったなぁ、ってことだ。